借金の保証人は3種類?連帯保証人との大きな違い!

後で読むには以下のボタンが便利です。


こちらであなたピッタリの借金専門家を診断出来ます。


その①「ただの保証人」とは「うちの家訓は『保証人にはなるな!』なんですよ」なんて話を耳にしたことはありませんか?

日本では保証人というと「連帯保証人」のイメージが強いので、親などが独立する子どもにこうしたことを言いたくなるのはよくわかります。しかし、実は「保証人」というものは3種類あるので、連帯保証人にならないためにはこの3種類の区別についてしっかり知識を持っておく必要があります。

今回は3種類のなかでももっとも身近な「ただの保証人」についてご紹介します。

「ただの保証人」と「連帯保証人」の大きな違い

借金をする際の保証人というと、やはり連帯保証人をすぐに頭に思い浮かべがちですが実のところは連帯保証人より「ただの保証人」になる方が身近で一般的です。この「ただの保証人」が連帯保証人と大きく何が違うのかというと「債務者との関係」です。

結論から簡単に言うと、ただの保証人は、「主たる債務者=借金をした本人」がどうしても借金の返済ができなくなった場合に限り、残額を弁済する立場にあります。つまり、債権者からすると、できる限りのことを主たる債務者にさせてなおどうしても返済されない部分を保証人に返してもらう…という流れです。

一方で連帯保証人というのは、立場的に主たる債務者と同じ位置にあると考えられています。ですから、連帯保証人というのは借金をした本人の返済が滞るなどの問題が出れば、すぐに返済の矛先が向けられる立場の保証人なのです。これは同じ「保証人」でも相当に重さが違います。

「ただの保証人」が行使できる権利

ただの保証人には、連帯保証人と違って行使できる権利が3つ認められています。それぞれの権利について細かくご紹介します。

催告の抗弁権 関係する法律→(民法452条)(民法455条)

・概要…催告の抗弁権とは、債権者が保証人に債務履行を請求した際に、「保証人」が 「まず主たる債務者に催告をなすべき旨」を請求できる権利のこと。また、この権利を行使すると、債権者が主たる債務者へ催告をしなかったために弁済をしてもらえなかった債務に関しては、きちんと催告をしていれば弁済してもらえたであろう限度においてその弁済を免れることが可能。

※ただし、主たる債務者が破産手続きの開始決定を受けたり、行方不明であるときは催告の抗弁権は行使できない。

・簡単に言うと…この権利は保証人が債権者(お金を貸した側)から「保証人なんだから借金を代わりに払いなさいよ」と言われた時に使える権利です。 この権利を使うと「借金した本人がまだ『破産せず』に『生きている』よ! だから借金返済の請求はそっちにしてくださいよ!」と言えるのです。

「私に返済の請求をするのはその後でしょ!」と言えるのもこの権利。さらに「債権者(お金を貸した側)が必要な取り立てをしなかったせいで借金した本人から回収できなかった分までは私(保証人)は保証しきれ ませんからね!」と言える権利と言うことです。

しかし、※印以下にあるように、主たる債務者が破産手続きの開始決定をすでに受けている場合や、行方不明である場合には使えない権利なので、その点は注意が必要です。

検索の抗弁権 関係する法律→(民法453条)(民法455条)

・概要…保証人が債権者に対して、主たる債務者の財産を債務の弁済に充てるよう執行をなすまで、保証人は自己の保証債務の履行を拒むことができる権利。検索の抗弁権を行使するためには、主たる債務者に「弁済の資力」があること、そしてその資力に対して執行が容易なことを証明する必要がある。

この権利が行使できれば、債権者はまず主たる債務者の財産を弁済に充てられるように執行する必要があり、保証人は債権者が主たる債務者に直ちに催告または執行をすれば弁済を受けることができた限度において、弁済の義務を免れることができる。

・簡単に言うと…この権利は借金をした本人に処分できるような資産がある場合に使える権利です。借金をしている本人に、今すぐ現金がなくても、すぐに処分できる不動産などがあれば、保証人は債権者から「主たる債務者の残りの借金を弁済してください」と言われても「主たる債務者には返済に充てられる財産や収入がこの通りありますよ?だから私(保証人)に弁済を請求する前にそっちから取ってくださいね!」といえるということです。

「私(保証人)に弁済を請求するのは資産を返済に充てても回収しきれない分がある時だけですよ!」ということなのです。道理的には当たり前って感じですよね。

分別の利益 関係する法律→(民法456条)

・概要…分別の利益と言うのは、1つの借り入れに対して共同保証がされている場合、特約付きのもの以外は、1人の保証人に対しては借金を保証人の人数で割った分だけ保証させるという原則のこと。

・簡単に言うと…これはかなりわかりやすい原則で、例え億単位などの多額の借金の場合、保証人が複数人たつことはよくあります。もし1億の借金が返済不能になった場合、この借金に5人の保証人がたててあれば、保証人は1人につき1億を5人で分けた2000万だけ責任をもてばイイということです。

「ただの保証人」であっても知っておきたいこと

ここまでにご紹介してきたように、ただの保証人には「主たる債務者が責任を追いきれない場合」のみ、その「不足分だけを」補充すればイイという「債務に対する順列」が明確になっているのです。

ただ、保証人には「有効期限」というものがないことは知っておく必要があるでしょう。30代の収入が充足している時に、家族や友人の保証人になったという時「結婚をしたから保証人を外して」なんてことはできないのです。

「もう10年も保証人をしたからいいでしょ?」も通じません。保証人の保証債務が消滅するのは飽くまで、借金した本人が借金を完済したりして主債務が消滅したときです。「今は仕事も収入も安定しているから保証人になれるよ」というのは、ただの保証人であっても安易に請け負ってはいけないのですよ。

色々ある「その他の保証人」の種類

○物上保証人

これは担保を提供する保証人のことです。

例えば子どもが独立して会社を興した…という時に、開業資金を銀行から借りる時実家の祖父母が持っている「駐車場用地」などを孫の借金の担保として提供した…という場合がこの「物上保証人」になります。

こうしたケースは、最悪、孫の会社がうまくいかずに倒産して借金の返済が滞って担保を失うことになっても、提供した祖父母は「担保として提供した土地」のみを失うだけで済みます。

担保提供者には担保以上の返済を請求がきたり、督促がくることはありません。

○連帯債務者

「連帯」とつくのでちょっとビクビクしてしまいますが、これは連帯保証人とは異なり、「債務者」が連帯しているということです。よく使われるのは夫婦で住宅ローンを組む、といった場合です。

最近は夫婦どちらかの収入だけで住宅ローンを組むのが難しいことが多くあります。そうした場合に、夫婦2人で1つのローンの債務者になるということをするのです。こうすれば、夫婦の合算収入で共有名義になるので、融資の審査も通りやすくなったりするんですよね。

○根保証・包括根保証・連帯根保証

・根保証…借入と返済を短期で繰り返すような「短期借入金」などを利用する時に使われやすい制度です。

わかりやすく言うと、借入の上限だけを決めておくような契約で借金をする際に使われるものなのですね。具体的には、個人商店などの経営者がよく利用していて、店主が主たる債務者で連帯保証人で独立している子どもに保証人を頼みます。

最初は300万の借金のため…と聞いていたけれど、実は上限2000万円の枠があったので短期間で借入→返済を繰り返し、最終的には1500万円まで親が勝手に借りていた…なんてものですね。

上限の範囲で借入をする際、根保証になっていると都度で保証人を立てる必要がないので「保証人を探す立場」からするとありがたい精度なわけですが、保証人になった側からすると、知らぬうちに上限まで借りられていたりするのでゾッとする制度です。

ただ、根保証が通常の連帯保証人と異なるのは「極度額」と「有効期限」があるところ。有効期限を過ぎて更新がない場合は、根保証の「根」は消滅し、残債務に対しては「連帯保証」を負うのみになります。

・包括保証…これは2005年4月施行の民法の一部改正によって今ではなくなった制度です。

どんな制度だったかというと、根保証の「極度額」も「有効期限」もない「無制限の連帯根保証」ということです。ちょっと考えただけで変な汗が出てきそうな制度ですよね。恐ろしいことに2004年以前までは全国の銀行で普通に交わされていた契約として使われていたのですね。

記事のシェアをお願いします。

今回の記事が、誰かのためになる、役立つと思われたらシェアして頂けると励みになります。

借金の返済に困って、借金で借金を返すような状況になっていませんか? 一人で悩まずに、借金減額の可能性など、 専門家に相談するのが一番おすすめです。 あなたに合う専門家サーチを作りましたので、是非ご利用下さい。

問1 : 何について相談したいですか?
借金問題の解決方法について 過払い金請求について
問2 : 匿名で相談したいですか?
はい いいえ
問3 : ヤミ金からの借り入れはありますか?
はい いいえ
問4 : 家族や周りには内緒で相談したいですか?
はい いいえ
問5 : 住宅ローンの支払いはありますか?
はい いいえ